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子供のマイコプラズマ気管支炎、肺炎

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子供の発熱、咳嗽を主な症状とする呼吸器感染症には、ウイルス感染、細菌感染の他に、マイコプラズマ感染が知られています。
特に、マイコプラズマ感染は、幼児から学童期に多いことで知られ、以前はオリンピックの年に流行するなどと言われていましたが、最近では流行に特徴が見られなくなってきています。
多くは発熱、あまり痰のからまない咳嗽を主訴としますl。
年長児の場合、発熱を伴わず、遷延する咳嗽で医療機関を受診して、気管支炎、肺炎を呈して気づかれることも少なくありません。
血液検査、迅速抗原検査、胸部レントゲン検査で診断されますが、検査の感度、特異度が高くなく、診断に難渋することも少なくありません。
血液検査では、白血球増多、炎症所見高値、LDH高値が見られることがありますが、非特異的で、検査所見に特徴的な傾向が見られないこともあります。
迅速検査は簡便で診断に有用ですが、感度、特異度ともに高くありません。
マイコプラズマ抗体価は、感染初期には低値であることが多く、320倍以上の高値か、経過中の抗体価の上昇で診断に至ります。
現在の感染を証明するにはLAMP(PCR)法が最も有用と考えられていますが、簡便さに劣ります。

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 マイコプラズマ感染は、気管支炎、肺炎を呈することで知られます。
通常の気管支炎、肺炎で特徴的な聴診所見上の湿性ラ音は聴取されないことが多く、聴診所見に乏しいのに、胸部レントゲン所見上、楔状の浸潤影を呈することで知られます。
これらをもとに総合的に診断に至ります。
 マイコプラズマ気管支炎、肺炎の治療には、ペニシリン、セフェム系抗菌薬は無効で、通常マクロライド系抗菌薬が選択されます。
しかし、近年エリスロマイシン、クラリスロマイシンなどへの耐性化が問題となっており、子供の無効例の治療には、アジスロマイシンや、ニューキノロン系のトスフロキサシンが選択されることがあります。
子供へのニューキノロン系薬剤の使用は副作用の報告があり、注意が必要です。
また、成人に使用されるテトラサイクリン系のミノサイクリンは、子供には他剤が無効である場合を除き選択されることはありません。
抗菌薬無効例、重症例にはステロイド併用が有効であることが知られています。
これらの治療で、解熱が得られる場合、多くの場合合併症なく治癒に至ります。

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